もしもの時の行動指針

お母さん、しゅんへ

このページは、お父さんの身に何かがあった時に、残された家族が困らないように、やるべきことをまとめた手順書です。経済的な基盤は準備してあるので、この内容に沿って、落ち着いて手続きを進めてください。

最初に確認してほしいこと

経済的な心配は一切いりません。理由は以下の通りです。

慌てて全てを一度にやろうとせず、一つひとつ、自分のペースで進めていってください。


遺言について

遺言として、お父さんのすべての資産を妻である浅井直子(1975年4月23日生)に譲ります。

葬式などの一切の法要は必要ありません。火葬の後、粉骨を業者に依頼し、粉骨された遺骨を好きにしてください。特に戒名や読経などには絶対にお金を使わない事。おばあちゃんが生きていたら、この遺言を見せて、それがお父さんの意思であると伝えてください。

2025年9月9日

ただし、このようなパソコンで作成した文書は法的な遺言としては無効です。同様の内容を記した、自筆の遺言書を別途用意してありますので、そちらを確認してください。

この自筆の遺言書があることで、お母さんが単独で相続人であることが明確になり、NISA資産などの相続手続きをスムーズに進めることができます。


ステップ1:銀行預金の引き出し

金融機関は、口座名義人の死亡を知った時点で、その口座を凍結します。口座が凍結されると、相続手続きが完了するまで預金の引き出しは一切できなくなります。

そのため、金融機関へ連絡する前に、当面の生活費として必要になる現金をATMで引き出しておいてください。

特に【⑧ 三菱UFJ銀行】には、長期的な生活防衛資金が貯蓄されています。まずはこの口座から必要な金額を引き出すことを検討してください。


ステップ2:最初に行うべき連絡

預金の引き出しが完了したら、以下の連絡先に連絡を取ってください。相手に「(お父さんの名前)が亡くなった」という事実を伝えれば、担当者が今後の手続きについて丁寧に案内してくれます。


ステップ3:年金の手続き(遺族年金)

厚生年金に加入していたお父さんが亡くなった後、お母さんは遺族厚生年金を受け取ることができます。これは今後の生活を支える重要な収入源となるため、早めに手続きを行ってください。

手続きは、各務原市を管轄する岐阜南年金事務所で行います。まずは電話で、お父さんが亡くなったことを伝え、遺族年金の手続きについて相談してください。

手続きには時間がかかることもあるため、早めに最初の連絡を入れておくことで、今後の見通しが立ちやすくなります。


ステップ4:車両の処分とローンの返済

(指示)ローン返済のための車両売却

もしもお父さんが亡くなった時点でロードスターとバイクのローンが残っていた場合、これは住宅ローンとは異なり、返済義務はなくなりません。負債として残ってしまいます。

ロードスターもバイクも名義はお父さんになっているため(※正確にはロードスターは名義変更が済んでいませんが、売却できる状態です)、家族が売却することができます。2台を速やかに売却し、その代金で残りのローンを完済してください。


(提案)今後の車両構成について

上記の手続きとは別に、お父さんから一つ提案があります。今後の故障リスクや維持費(ランニングコスト)を考えた場合、現在使用しているフリードも売却し、200万円弱の新車の軽自動車へ買い換える、という選択肢も検討してみてほしいです。

確かに買い替えには初期費用がかかりますが、その後の税金や修理費の安さを考えれば、初期費用分は10年程度で回収できる見込みです。もちろん、最終的にどうするかは、お母さんとしゅんの生活スタイルに合わせて二人で決めていってください。


ステップ5:積立NISA(証券資産)の手続き

SBI証券への連絡

預貯金とは別に、SBI証券で運用しているNISA資産があります。我が家の資産の大部分は、この証券口座に集中しています。これも相続の対象となりますので、SBI証券のカスタマーサービスへ連絡し、相続手続きを進めてください。

手続きのポイント

NISA口座の資産は、相続が始まると売却されるのではなく、相続人の課税口座(特定口座または一般口座)へそのまま移されます。

つまり、投資信託という「資産そのもの」を受け取ることになります。その後の運用や売却については、担当者の説明を聞いて判断してください。


ステップ6:クレジットカードとサブスクリプションの解約

クレジットカードや月額制のサービス(サブスクリプション)は、死亡後に自動で解約にはなりません。放置すると請求が続いてしまうため、解約手続きが必要です。

クレジットカードの解約

お父さんが契約しているクレジットカードは多岐にわたるため、「金融機関・カード情報一覧」を用意してあります。その資料を確認し、記載されているすべてのカード会社に連絡して、解約手続きを進めてください。

サブスクリプションの解約

上記のクレジットカードを解約すれば、それに紐づいている多くのサブスクリプションは自動的に停止します。ただし、念のため契約中のサービスを確認し、必要であれば個別に解約手続きを行ってください。契約中の主なサービスは「契約中のサブスクリプション一覧」のページに記載してあります。


最後に

このページに書かれていることは、あくまでもお金に関する手続きに特化した道しるべです。市役所への死亡届の提出など、一般的な手続きについては記載していませんので、別途確認してください。